一般的な下肢静脈瘤の治療法と手術の方法について簡単に説明します

下肢静脈瘤の手術にはいくつかの方法があります。症状の程度や静脈瘤の状態によって、適切な方法は異なるので、初めから手間や時間のかかる方法を選ぶのではなく、症状の進行状態に応じて対処していくことになります。
本当に初期の場合は、専用の弾性ストッキングや包帯による圧迫治療を行うことで、症状の進行を防ぎ、現状維持を目的としています。
症状が進行している場合には、それ以上の治療が必要になりますが、よく用いられている具体的な方法をいくつか紹介します。
一つ目は、ストリッピング手術と呼ばれる方法です。
この方法では、下肢動脈瘤の根本的な原因を除去する、つまり原因となっている弁不全が起きている静脈を除去することによって症状を抑えます。再発率も低い方法として有効です。
全身あるいは下半身麻酔で行われ、入院期間は5日から一週間が目安になります。
日帰りも可能な病院もあります。後遺症として、静脈の周りの知覚神経のダメージによる諸症状が懸念されます。
二つ目は、高位結さつ手術です。
この方法では、静脈を除去せずに、弁不全を起こしている静脈とその影響を受けている深部の静脈を、縛って切り離します。
日帰り手術が可能なので、ストリッピングよりも気軽に行うことができます。
知覚神経のダメージの心配もありません。
軽度の箇所には、硬化療法と呼ばれる、硬化剤の注射によって静脈を意図的に詰まらせることで症状の改善を行う方法を併用するケースもよく見られます。
三つ目は、最新の手法として注目されている静脈内レーザー治療です。静脈内にレーザーのプローブを挿入して静脈内部にレーザーを照射、焼灼します。
高度な治療ですが、最近は受けることのできる医療機関も増えているので、将来的にはより多くの患者さまに受けてもらえるようになる期待の治療法です。
他にも、外側からのレーザー照射、不全弁形成や内視鏡を用いた方法などがありますが、実施例が少なく、治療手法も確立されていません。
一部では日本人向けではないと言われており、今のところ推奨されていません。
安全性も十分確認されていないことから、実施している医療機関数が少なく、一般的な方法とは言えません。
しかし、これから研究が進めば、安全性や効果の高い治療法として発展する可能性もあります。
どの方法で治療や処置を行うかは、医師の判断にもよりますが、希望の治療法があれば、希望を伝えることや、その治療を強みとしている医療機関を受診することも検討するのが良いでしょう。