30代から60代女性に多く見られる下肢静脈瘤の治療と手術の方法の紹介

下肢静脈瘤とは脚の血流が逆流し、静脈が膨らむ病気です。主な症状は脚の血管が瘤のように膨らみでこぼこになる、脚が疲れやすい、重い、むくみやすいなどといったものです。その他にも足がつりやすくなったり、色素沈着、かゆみ、湿疹などが起こり、見た目がよくないといった日常生活に支障をきたす症状も起こります。
立ちっぱなしや座りっぱなしの仕事、ハイヒールをよく履く女性に多く見られる病気で、日常的な運動や規則正しい生活で予防する事は可能ですが、それでも改善されない場合には病院での治療が必要となります。
まず、医療用の弾性ストッキングや弾性包帯で下肢に適度な圧力をかけ、下肢に余分な血液が溜まらないようにする圧迫療法があります。弾性ストッキングは薬局などで売っているサポートグッズでは効果が薄れますので、医療施設で取り扱っているものにしましょう。
圧迫療法は現状維持、進行防止が目的の為、下肢静脈瘤そのものが治るものではありませんが、重要な治療方法となります。
軽度の静脈瘤には、硬化療法という方法が用いられます。本来なら手術で引き抜いたり、縛ってしまう静脈の中に、硬化剤という薬剤を注入し、静脈の内側の壁と壁をくっつけてしまったり、血栓を作って詰めてしまう方法です。細い針で施術するため痛みは殆どありません。
この方法は何度が施術を繰り返す必要があり、また、軽度の色素沈着がしばらく残る場合があります。
また、ストリッピング手術は古くから下肢静脈瘤の手術として行われているもので、弁不全を起こしている静脈を引き抜いてしまう手術です。
最近では局部麻酔や静脈麻酔などにより日帰り手術を行っている施設もありますが、基本的には全身麻酔や下半身麻酔で手術を行い、4、5日程の入院が必要となります。
この方法は再発率が低く、一番確実な方法です。ただしこの手術は静脈を引き抜く為、周りにある知覚神経にダメージを与える場合があり注意が必要となります。
また、最近では硬化療法と併用する場合もあります。
最新の手術法では静脈内レーザー治療もあります。これは特殊なレーザーファイバーを用いて病的な血管を閉塞させる施術法です。手術時間も30分程度で済み、手術直後から歩行が可能です。
血管を除去する手術治療ではないので日帰り手術で行うことができます。傷口も小さくて済むので回復も早く、施術直後から普段と同じ生活ができます。
痛みはほぼ軽度で、術後の内出血もごく軽度で治まります。